
■[4748]
一瞬だけの時代 −R5.6.1 (木)−

厨二病って聞きますね。
または中二病。
そう、なんかとにかくイライラしたり、夜の校舎窓ガラス壊して回る歌を聞いたり、触るものみな傷つける歌だったり。
伊集院光さんが命名したそうですが、私の様な年配のおじさんですと感覚がよく分かる。
もしかしたら30歳前後までは分かるのかも知れません。
なんか無性にイライラしたり、ゲームのキャラ名に「悪」や「卍」を付けてしまったり、人と違う事をやるのが正しいと思ったり。
あとは親に反抗したり、先生に反抗したりね。
で、、、ですね、、、
どうもここ20年ばかり見ていて思うのですが、特にここ最近の様子を見ていて思うのですが・・・
中二病、消滅しつつありません?^^;
あの「とにかく反抗」、「何でも反抗」、「誰が一番強いか決めたらええんや!」という前田日明やクローズっぽいのが無い。
もちろん金八先生でマッチが凄いハイカラーの学ランを着ている様な事もない。
いえ、やっぱり思春期に少年から大人に変わる〜はそのままなので、親とあまり口を利かなくなったり、クールな態度を家族に見せたりはするのですが、あのなんか燃えるような沸々とした感じが無い。
自分の子供を見ていてもそうなので、一時期は「本当にこれで大人になれるのか!?」、「反抗期が無いまま大人になって大丈夫か!?」なんて心配しました。
が、、、
最近、気付いたんですよ。
中二病の時期。
まあ12〜15歳くらいの間ですかね。
その間にこの手の反抗期を迎えて、何かイライラするみたいな、悪に憧れるみたいなのって・・・
昭和40年代からの一時期だったのではないか?
と。
考えてみたら、例えば戦国時代、その前の時代。
反抗期で中二病になっている様な子供はいませんでした。
というのも、12歳ともなれば一人前として扱われていましたからね。
反抗なんてするのは信長さんくらいでしょう。
江戸時代はもちろん、明治・大正、昭和初期と入っても変わらず、子供ではありますが、その「何だか分からないけど
とにかく反抗!」という今の野党みたいな幼稚なものは無かった。
なので、厨二病・中二病みたいなのは、日本の長い歴史の中でたったの30年程度しか無いのではないかと。
あの訳の分からない反抗みたいなのは今の子供は持っていなくて当たり前。
なのかも知れないなあ・・・と。
いや、分からないですよ。
もしかしたら平安時代にも中二病があったり、縄文時代にも、戦国時代にも、江戸時代にも、幕末以降にもあったのかも知れませんが、どうもピンと来ないです。
で、恐らく、恐らくなのですが、何故あの様な中二病が発露したのか?
理由は恐らく「学歴社会」というか、「受験」というシステム導入の結果ではないかと思います。
それまでもありましたが「全員」ではありませんでした。
でもこの中二病やら反抗期が世に生まれたのが「受験戦争」の時期と被るのではないかと思うのですよね。
受験戦争によって生み出された悪魔の子が「中二病」だったのではないか。
そして現在はそれが淘汰されつつあるのは「受験戦争」が終焉を迎えつつあるからではないか?と。
いえ、受験はあります。
でも大学でも定員割れの時代。
高校だって選ばなければ誰もが入れる。
そしてその上、その上ですよ・・・
変な恰好をイメージした大企業が「学歴は見ない!」、「履歴書に学校名は書かないで!」なんて言い出したりしている。
「私は学歴ではなく、人が見たいんだ!( ー`дー´)キリッ」と。。。
学歴を積み上げてきたのも「その人」なんですけどね・・・。
今後は更に学歴をチャラにできる時代なるかも知れない。
そして、そして、そして・・・・
同一業務、同じ仕事をしていたら
学歴とか正社員だとか関係無い!
同一賃金ヨロシク!!
と、国が言い出している。
となれば・・・
更に学歴とか関係無い。
ただ「どんな仕事内容をするか?」というだけで、それまで必死に学業を頑張って来ようが、私の様にのんべんだらりと生きて来て風来坊みたいな者でも同じになる。
「どの様な結果を出したか?」よりも、「どの様な仕事をしているか?」が重要な訳ですからね。
競争はない。
そこにはただ「仕事内容」があるだけ。
この結果、「受験戦争」は消滅しつつある。
いえ、3月の勝者みたいなね、小学生の頃からお受験を考える人達は今もある一定数はいます。
でもこれ、基本は都会の話なのよ。
地方で「どの学校をお受験しようかしら?」なんてのはまず無いですからね。
何せお受験をして行った学校と近くにある学校に行っても、本人次第なので大差ないですから。
というより選択肢が無いのが殆どよ。^^;
という事で、受験によって将来が決まる。
特に、
「鼻水を垂らしながら公園で遊んでいれば良かった小学生」
と
「同年代でテストの成績を比べあって将来が決まる中学生」
とのギャップ。
これが消えかかっているのが「中二病」の消滅の大きな一因では無いかと思った次第であります。
まあ、本当に消えたかどうかは分かりませんよ。
人々の心の奥底にいつまでも「我らの栄光の中二病」は残り、いつの日か復権を目指すのかも知れませんが、とりあえず私の知る限りではあの「変な熱狂」と「偏見」は消え去った気はします。
と思いますが、どう思います?
今も盗んだバイクで走り出すのが格好良いと思う子供います?
行く先も分からないまま、夜の帳の中へ。
いえ、どんな社会でも必ず一定数はいる「特殊な思考の人」を除いてね。
一定数はいます。
恐らくいつの時代でも。
ただ自然淘汰されて残らないだけでね。^^;
という事で、6月も楽しく、明るく、「悪卍悪」な感じで行きましょう!
宜しくお願いします。
うははははははは。^^
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